EOSミラーレスからデータをWindowsやAndroidに転送する方法は幾つかあるけど、ぱっと思いつくのは次の5つ
- メモリーカードで移す
- 有線接続
- EOS Utility (Windows)
- CanonCameraConnect (Android)
- FTP転送
この中で使ってないのは2と4で、1と3と5は頻繁に使う。
基本的にはCameraからAndroidは5のFTP転送のみ。
CameraからPCは、最近は3が多いけど、以前はこちらも5のFTP転送が多かった。
スタジオ撮影でCameraを複数使う場合は5のFTP転送1択になる。
FTP転送に拘る理由
EOSデジタルでFTP転送を使い始めたのが丁度10年前で2014年から。
EOS-1D XにWFT-E6Bを取り付けたのが最初。
それから10年ずっとロケではAndroidにFTPで転送する撮影スタイルが板についてしまってるのでもう離れられない。
FTP転送に拘る理由は
- 複数のカメラから1台のAndroidに同時に転送できる
- Androidの設定だけしておけば撮影直後に逐次転送される
この2大メリットが他の方法では実現できない。
ついでにカメラから転送しながらネットもできる。
複数のカメラから1台のAndroidに同時に転送できる
撮影は3台のカメラを使うので3台同時に転送出来ることが大事。
CanonCameraConnectでもAndroidに転送できるけど、1台しか繋がらないことと頻繁に接続が切れるので使い勝手が違いすぎる。1台しか使わないにしても不便。
FTP転送はAndroidのテザリングで可能な接続数と同じだけの台数が同時に接続と転送できる。
Androidの設定だけしておけば撮影直後に逐次転送される
撮影が始まる前にAndroidの設定だけしておけばカメラの設定は不要で撮影直後に逐次転送される。
Androidの方も常にテザリングしてFTPサーバーを立てておけば良いんだけど、バッテリー消費の問題があるので撮影前の出発前に設定して、撮影が終わったら設定をOFFにするという使い方をしている。
Cameraは常にAndroidへFTP転送する設定にしたまま。
FTP転送はバッテリーの消費が大きくなるけど、利便性にはかえられない。
撮影が楽しくなる
お客様が撮影中も移動中も撮れた写真を確認できるので撮影が楽しくなる。
通信もできるのでその場で選んですぐに自分の端末へ送ることも出来る。
AndroidなのでAirDropが出来ないのは難点だけど、iOSだとそもそもこのスムーズな使い方が出来ない。
もう10年ずっとこの撮影スタイルを続けてるのでFTP転送が出来ないモデルは使えない。
ミラーレスになる前の方が転送が安定していた
WFT-E6B WFT-E8B WFT-E9Bなど、EOS-1D Xシリーズの外付けWFTは通信可能距離が100m~150mだったのですごく安定して転送が出来ていたけど、EOS R6 EOS R3は外付けWFTがないので転送が安定しない。
ミラーレスではEOS R5のみがWFT-R10が用意されている。
EOS 5DMarkⅣ、EOS R6、EOS R6MarkⅡ、EOS R5、EOS R3の内蔵FTPでは端末と少し離れたら転送速度が急激に落ちるし通信エラーにもなる。
ミラーレスの内蔵FTPでも安定した通信が実現して欲しい。
現時点のEOSミラーレスではEOS R、EOS R6、EOS R6MarkⅡ、EOS R5、EOS R3の5機種のみがFTP転送が可能で、下位モデルは不可能。※EOS RはWFT-E7が必要
内蔵Wi-Fiのスペック表だけ見るとEOS-1D X markIIIよりEOS 5D MarkⅣの方が10mと15mで通信距離が長い。
ミラーレス機は-になってて不明だけど、実感として10mもギリギリ届くぐらいな感じ。
WFT-E6B WFT-E8Bは100mでWFT-R10Bは150mで段違い。
ちなみE6BとかのBは日本で使える周波数帯のモデルってこと。
外国向けは違う文字になる。
EOSミラーレスはWFT-R10というWFTがあるのにR5だけしか使えないのが残念
WFT-R10がEOS R6でも使えるようになって、バッテリーが並列になったらEOSミラーレスがもっと優秀なシリーズになると思うけど現時点でFTP転送界隈ではだいぶ残念な感じ。